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オッサンのゲームに纏わる奮闘記です。
だいぶ前なのですが、ウチのPC-8801FHの1台がNi-Cd電池の液漏れによるパターンの腐食でFDDが読めなくなるということがあり、すべての88や98など液漏れの可能性が高いものをバラして電池を取り外すということをやっていました。

その時に、PC-8801FHとMHってマザー一緒じゃね?
FHmother.jpg MHmother.jpg
#左がFH、右がMHです

ということに。
いろいろと相互に改造したりすると楽しい?2HDも使えるし、他にもグフフフ...
という妄想に囚われたので、順番にパーツを揃えつつ、いろいろといじってみました。


FHとMHで異なるところといえば

拡張RAM128Kbyteがない/ある
2Dドライブ専用/2HDが使える
CMTインターフェースがある/ない

というところでしょうか。
普通に考えるとアップグレードしたいというのが、一般的かなということでFHをMHにしてみました。
#実は自分は逆をしたかったのです。理由は今後の記事で。

拡張RAMの増設からやってみました。
FHのマザー上には
 FHmother1.jpg
RAMを増設するパターンがあります。
MHでは
MHmother1.jpg
この場所にNECのμPD41464というDRAMが載っています。
で、これを単純に増設したらどうなるかなということで、
D41464.jpg
手に入れて、載せてみました。
この状態で、
FAbasdisk.jpg
FAの日本語BASICで起動してみます。
FAnonmem.jpg

うん、まったくメモリー増えてないw
#128Kbyteの拡張メモリーが存在する場合は、使用可能メモリー量が増えて、半角文字のフォントが拡張RAMに読み込まれて、綺麗に表示されます

ということで、どこかジャンパとかで変えているんではないかと想像。
FHとMHのマザーを比べると、いくつかジャンパが異なっているところがあるのですが、これらはたどってみると、すべてFDD周りの違いでした。
いろいろと調べつつ、Twitterでつぶやいてみると、偽なすかさん(@naska88va2)より、Framさんというかたのブログの記事を教えていただきました。
#Framさんにご連絡させてもらい、リンクの承諾をいただきました。
教えていただいたとおりで、FHでは
FHmother1kai.jpg
このR104が1MohmでGNDに接続されており
MHでは
MHmother1kai.jpg
47ohmでした。
こちらのパターンをたどってみると
FHmother0.jpg
IC27と書かれた、カスタムチップの76ピンに接続されています。反対側はモード切り換えスイッチの下あたりにある、MR3と書かれた5.6Kohmの集合抵抗に接続されており、これはプルアップでした。
簡単に書くとこんな感じ。
 FHMHC.jpg
ようするに、76ピンをHにすると拡張RAMなし、Lにするとありになります。
ちなみにIC27の77ピン、78ピンでモード切り換え(LHでV2、HHでV1H、HLでV1S)、79ピンでディスプレイの24KHz(L)、15KHz(H)、80ピンで8MHz(L)、4MHz(H)の切り換えでした。
わざわざR104とかと記載してジャンパにしていないのは、簡単に改造されないようにでしょうかね?

*****************
このあたりに記載したR104に関する動作には間違った情報が含まれています。
訂正記事を記載していますので、そちらもあわせて参考ください。
*****************



ということで、
FHkai4.jpg
サクッとジャンパに変更しました。ショートすると拡張メモリーありになるはず。
早速やってみます。
FAmem.jpg
メモリーも増えて、フォントも綺麗になりました!
Framさん、貴重な情報、ありがとうございます!
せっかくなので、
Hyd3disk.jpg
ハイドライド3を。
Hyd32.jpg Hyd31.jpg
認識されて、快適に動作します。
#もともと、すごいコードなのか、かなりディスクアクセスは少ないのですがw
次は2HDに対応させてみます。
結局のところ、ジャンパをすべてMHと同じにして、DiskBIOSをMHのものにするだけです。
FHは、
FHmother2.jpg FHmother3.jpg
JP102、Jp104、JP105、JP107がショートされています
MHは
MHmother2.jpg MHmother3.jpg
まったく逆で、JP101、JP103、JP106、JP108がショートです。
ちなみに、JP101~JP104はFROMと書かれたμPD23C64のディスク用BIOSで、A12とA11に接続されています。FHだとH固定で、先頭2Kbyteのみ、MHだと8Kbyteアクセス可能です。
またJP105~108はドライブ1、2の4ピンに接続されています。
一般的に34ピンのFDDコネクターの場合、4ピンは未使用もしくはHEAD LOADに割り当てられているはずなのですが、MHなどで採用されている
MHdrive.jpg
TEACのFD-55GFVはこちらのピンで動作を変更しているのかもしれません。
#データシートとかないので、わからず。FD-55GFVは88VAなどにも採用されています。
ですので、一般的なFD-55GFRなどは、使用できないかもしれません。

とりあえずジャンパを変更すればいいことはわかりましたので、
FHkai2.jpg FHkai3.jpg
こんな感じで、ジャンパで切り換えられるようにしました。
持っているMHからBIOSとドライブを差し替えて、動作するか実験してみました。

MHbasdisk.jpg MHmem.jpg
ちゃんと2HDで起動しました。
んではと、
MAbasdisk.jpg
MAのディスクもあったので、起動させてみました。
MAbas.jpg
辞書ROMがないと起こられて起動できませんでしたw
そりゃそうだなと。

で、せっかくなので、スイッチでBIOSを切り換えられるように27C128や27C256で、FHとMHのBIOSを連続した形でデータを作り書き込んでみようと思いましたが、やめました。
結局のところドライブの交換やジャンパの変更など面倒というw
単純に2HDも使えるMHの状態にしたい場合は、 27C64のEPROMにMHのBIOSを焼いて、置換するだけです。
当然、ドライブを用意しないといけませんが。

#一応作りたい方向けに書いておくと、FHのBIOSも8Kbyteありますので、FH、MHとも8Kbyteを連続したデータで作成して、27C128に書き込んで、最上位のアドレスラインを切り換えればよいです。
FHのBIOSは先頭2Kbyte分が本来のBIOSです。なぜかその後2Kbyteにデータが入っており、一見すると同じBIOSのようですが、いろいろと異なっていて、その部分を抜き出してみてもエミュレータなどは動作しませんでした。デバッグか何かなんでしょうか?不明です。

結局はこのFHドライブは元に戻しましたw
DSC03703.jpg
黒FHなんですよね。カバーとか変えるのも面倒だし、MHも持っているので。
FHをMHに改造できることはわかりましたが、ドライブを手に入れるのがネックかもしれませんね。

ちなみに同じことを逆にMHでやると2D専用にできますwもっと意味がないw
#アインシュタインやNewtype88、ナポレオンなど、ハード込みのコピーツールは2D専用なので、そういうの使いたいMHユーザー向けという、非常にニッチな改造になりますw

で、このシリーズ、ちょっと続きます。
では~

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FDDの各信号について
Framです。ご無沙汰してます。

先日3.5インチ化の実験をしたときに一般的なピンアサインと異なる機能を調べました。
4番ピンはFD-55BRでは"IN USE"、FD-55GFVではたぶんですが2D/2DD切り替えに使われています。

FD-55GFVでは12番ピンが"HEAD LOAD"信号に使われていました。
FD-55BRでは12番ピンは一般的なピンアサインと同じようにDS1(D1)のジャンパに繋がっていました。
765AのHDLD端子から74155を通して、12番ピンに繋がっています。
[2018/01/17 Wed] URL // Fram #- [ 編集 ] @

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