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オッサンのゲームに纏わる奮闘記です。
またすごい時間が空いた。すいません。
MZ-80BをMZ-2200にするの記事の続きというか、間の話です。

前回まででCRT周りなど概ね動作するようになってきたのですが、次にCMT周りの変換を行うべく色々と作成していました。
んで、何が一番大変ってCMTの故障。
MZ80BCMT1.jpg  
Webを検索すると、CMTの故障についてベルトの交換とかリールブレーキのゴム部分、ピンチローラーとかについては、色々な方が修理とか代替部品とかの情報あったりしますが、自分が一番困ったのがアイドラー。
 MZ80Bidler1.jpg
このアイドラー部分のゴムが劣化してしまい、巻き戻し、早送りがうまくできない。
なので多段ロードやAPSSの機能を実験しようとしても、そもそもCMTが不安定でうまくいかないという感じ。

こんな感じで直してみたという記録を、今後参考にする方と未来の自分のために残しておきます。
続きます。

故障の原因は簡単にいうとアイドラーのゴムが劣化により硬化してしまい、うまくハブの駆動軸へ動力を伝達できなくなるというものです。

MZ-80Bのカセットデッキ部分の取り外しなどに関しては割愛します。
完全に外さないとこの部分は修理できないので、その辺りは頑張ってください。CRTの周辺など危険な場所もありますので、気をつけて。
で、完全にはずしてアイドラー部分を外します。
MZ80Bidler1.jpg
二ヶ所、ネジで固定されている部分を外すと外れます。
MZ80Bidler2.jpg MZ80Bidler3.jpg MZ80Bidler4.jpg MZ80Bidler5.jpg
アイドラー部分へ動力を伝える平ゴムベルトは実測してみました。

2mmの平で厚さは0.84mmぐらい。
折径が4cmなので、8/3.14でΦ2.54という感じでしょうか
idler_belt1.jpg idler_belt2.jpg idler_belt3.jpg

平2mmのゴムベルトセットとか売ってるので、購入して近いものを使ってもいいかもですし、サイズを指定して購入できればそれでも良いと思います。
idler_belt4.jpg
以前にセットを購入しており、ほぼ同じサイズのものがあったので、それで代用も考えたのですが、そこまで劣化していない感じだったのでそのままです。

で、本題はこの先。
アイドラーのゴム部分。
idler0.jpg
ゴムは経年劣化が必ず発生しますし、硬化して弾力がなくなり滑るようになってしまいます。
表面を削って硬化したところを除去したりして滑りを改善できるという話もあるのですが、自分は全くうまく行きませんでした。

専門家ではないので実際はよくわかりませんが、硬化の過程は複数の化学反応を経て発生するようで、一般的にはもとに戻すことは不可能という話。
ですが、世の中にはゴム用の様々な薬品が販売されているので、とりあえずそれを使ってみることに。

まず、KUREのラバープロテクタント
kure.jpg
(画像は呉工業様のサイトから)
「ゴムに浸透して本来の弾力を保つとともに、表面にコート層を形成して劣化を防止します。」とのこと
えっと、全然駄目でした。
使い方が間違っている可能性もあるかなと思いますが、そういう問題じゃない感じで、このような用途には適していない感じです。

つぎ
 MG Chemicals社 408C-125ML Rubber Renew
408C_Group-4-531x531.jpg
(画像はMG Chemicals社様のサイトから)
そういう用途で良いのがないかネットをさまよっていると、海外のカセットデッキ修理フォーラムみたいなので、使っている方を発見。
良いという話と駄目だという話がありましたが、なんとかならないかと検索
https://us.rs-online.com/product/mg-chemicals/408c-125ml/73388158/
USのRSで販売されていたり、ebayで売っていたりするのですが、なぜか国内に輸入できず。
(中身の成分の問題かと思います)
残念ですが、諦めます。

つぎ
プロのオーディオ関係では鉄板と言われる、American Recorder Technologies社のS-721H
s-721h-4_image_lr_695x695.jpg
(画像はAmerican Recorder Technologies社様のサイトから)
「テープ走行系すべてに適したノンアルコール性ヘッドクリーナー。クリーニング機能だけでなく、テープヘッド、ピンチローラーなどに。ずば抜けた浸透力があり、硬くなったゴムを軟らかくする優れものです。」
とあります。
ですが、これも全然手に入らない。
そもそもかなりの容量のものが売っているのですが、一般には使い切らないし、直ぐに揮発するので管理も大変という話。

ですが、ヤフオクで少量販売をされている方がいらっしゃたので、そちらから購入。使用してみました。
うん、ちょっと良い。
でもちょっと良い程度w
当たり前ですが、完全には動作せず、ちょっと時間が経つとまた滑り始めます。

はい、ケミカルで治すことは諦めました。
しょうがないので、アイドラー自体もしくはゴム自体を交換することにします。

アイドラーを取り外して色々と計測します。
idler_ering0.jpg idler_ering1.jpg idler_ering2.jpg
アイドラーの取り付け、取り外しには、このEリングを扱う必要があります。
これ、Φ1.2のEリングであまり手に入りません。なくすと悲惨ですが、代替のものを入手して変更しました。


どうやらアイドラーの直径は14.5mm
idler_mes0.jpg
アイドラのゴム部分は2mm
idler_mes2.jpg
シャフト部分全体で2.9mm
idler_mes1.jpg
アイドラーのシャフトは1.5mm
idler_mes3.jpg
こんな感じでした。

まずアイドラーのゴムだけ交換しようとして、アイドラーのゴムを外しました。
普通の2mmのゴムを用意すればいいかなと思ったら違ったw
idler0.jpg
アイドラーにハマる部分は1mm厚で、その外に2mmのゴムの部分がある、段差になっているものでした。
idler_rub0.jpg
下手な絵で申し訳ないですが、こんな感じ。こんなもの売ってない。

ゴム部分は新しいものに変えたいので、2つ考えました。
まず1mmのゴムにしてしまう。
接触面積は少なくなってしまうのですが、動力がちゃんと伝わればよいのではないか?と思ったので。

次は段差になるように自分で作るというもの
一旦1mm厚のゴムをはめ込んで、その周りに2mm厚のゴムを装着する。
ゴムはうまく接着するか、もしくは弾力で押さえられてしまうなら、そのままでよいかという感じ。

まず1mmのゴムだけにしてみました。
作ったゴムはこの2つ
idler_rub1.jpg idler_rub2.jpg

ゴムですが、一般には購入できないサイズを材質を選んで作ってくれるメーカーがありました。
ゴム通さんというメーカーのゴムキルというサービスです。
こちらで「丸形、中ぬき」から、サイズ、素材を指定するとその形で作ってくれるというものです。
厚さ1mm、外形14mm、内径11mmで選択し、素材はクロロプレンゴム(CR)硬さ65で作りました。
色々な素材、硬さが選べるようですが、柔らかすぎると摩耗が激しいかなと思ったのと、硬すぎると今回の修理としての目的を果たさなくなっちゃうかなと思ったので、デフォルトです。
注文してから1週間かからず到着します。同じサイズを複数作成すると、1つあたりの価格がかなりやすくなります。

外形が14.5mmのようでしたので、どっちかなと思ったのですが、測定通りでゴムの幅を1.5mmにしたもの(外形14、内径11)のほうがしっくり来ました。

idler_1mm1.jpg idler_1mm2.jpg idler_1mm3.jpg
こんな感じです。
早速テスト。

bas_2.jpg
BASICのテープ読み込みから、巻き戻し、ファイルのサーチなどの早送り等、問題なさそうです!
このやり方の利点は色々と分解する手間を最小限にして変更できるということでしょうか。
あと、感覚的には内径11mmより若干小さいほうがいいかも。10mmのほうがもうちょっとしっかりハマった感があるかなと思いました。

次に2段にしてしまうもの
これは内側を厚さ1mm内径11mm、外形13mmとして、もう一つ厚さ2mm内径13mm、外形15mmというゴムを組み合わせてみるということを考えました。
idler_rub21.jpg idler_rub22.jpg
悪くはないんですが、なんかやっぱり大きいw

idler_rub23.jpg
2段目の外側は厚さ2mm内径13mm外形14mmが良かったかもしれません。
また可能なら1段目と2段目のゴムは接着したほうがいいかなと思ったのですが、0.5mmの段差を持たせて接着するのが困難というが別で道具を作らなければならないと思い、今回はここまでにしました。

いずれにしてもゴム交換でも対処できそうでした。

次、アイドラー自体を交換する。
アイドラーの14.5mmのものは、国内では見当たらず。
14.5mm径のものであっても高さが全く異なるので、カットする必要があります。
idler_ch1.jpg idler_ch2.jpg

14.5mmのアイドラーはAliExpressで購入。
切り損じたときのことも考えたり、不良品が多く混ざっていることを考えたりで複数購入。
idler_ch3.jpg idler_ch4.jpg
高さを合わせる感じにして、カット(実際はゆっくりヤスリで削って調整)して交換。
こんな感じ。
idler_ch5.jpg
こちらも動作は問題ありませんでした。
こちらのやり方はアイドラーを外すこととか、長さを調整するとかちょっと手間ですが、今後はアイドラーのゴム交換は一般的な2mmのアイドラー用ゴムベルトで交換できるようになるのがメリットかもしれません。

こんな感じでなんやかんややってたら年末ですよ。
皆さんよいお年を(来年に続くのか)


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